塾長の原田です。

私立高校って入試制度が複雑で分かりにくい・・・

公立高校と制度が違うの?
という声を多く聞きます。
千葉県の私立高校の入試では、「併願推薦」、「単願推薦」などの制度があり、公立高校とは大きく仕組みが異なります。
公立高校を第1志望にしている受験生も、併願校として私立高校を受験する生徒がほとんどです。
今回は千葉県の私立高校入試制度について、初めての方にも分かりやすく解説します。
この記事を読むべき人
・千葉県の私立高校の入試制度を知りたい人
・公的な文章は読みにくく、もっとかみ砕いて入試制度を説明してほしい人
自己紹介
エソー個伸塾 塾長 原田健司
千葉県で社会人プロの個別指導塾「エソー個伸塾」を4教室展開。エソー個伸塾には約40名以上の講師が在籍しており、講師の平均指導歴は10年以上。指導力の高さには自信があります。1人1人の目標に合わせた個別指導を行っています。
私立高校入試はいつ行われる?/日程について
まずは、出願から合格発表までの入試のスケジュールを確認しましょう。
千葉県の私立高校の入試は、「前期選抜」と「後期選抜」があり、日程が異なります。
【出願期間】
公立高校は願書提出日が決まっていて、所定の日程に出願する必要があります。
私立高校は、学校ごとに出願期間や試験日程、合格発表の日程が設定されています。
出願については、期間が定められておりその期間内に郵送やWEBで出願をします。
前期入試:12月上旬頃から1月上旬
後期入試:1月下旬頃から2月上旬
※学校により異なります
【入試日程】
前期:1月17日から1月19日の3日間に試験日が集中しています
後期:2月15日に実施する高校が多いが、実施しない高校も多数
※試験日は高校によって異なります
【合格発表】
試験日翌日から1週間前後で学校ごとに日程が異なる
千葉県の私立高校は「前期選抜」の募集定員の枠が非常に大きく、「後期選抜」の定員の枠が小さかったり、後期選抜は実施しない高校も非常に多く、前期で定員の枠が埋まってしまう高校も多いです。
公立高校より入試の時期が早く行われ、公立高校を第1志望にされているご家庭の場合は、私立高校の併願を押さえた状態で公立高校の願書を提出することができます。
千葉県私立高校の入試の方式について/「推薦」と「一般」の2本立て
次に入試の方式について見ていきます。
私立高校の入試では、大きく分けて「推薦入試」と「一般入試」があります。さらに推薦入試には「単願推薦」と「併願推薦」の2種類あります。
ここでは、推薦入試と一般入試違いについて解説していきます。
①推薦入試(単願・併願推薦)
推薦入試というは、自分が通っている中学校の校長先生から推薦を受けた生徒が出願できる制度です。推薦状をもらうために必要な内申点の基準が高校ごとに定められています。推薦入試には、「単願推薦」と「併願推薦」の2種類あります。
単願推薦
単願推薦とは、合格すれば必ず入学しますという約束のもとで受験するもので、出願した学校以外は受験することが出来ません。
多くの高校で単願推薦を受けるための内申点の基準があります。
高校ごとに5教科または9教科の内申点が基準を設定しており、その基準となる点数を満たしていることが出願の基準になります。
単願推薦は併願推薦に比べて出願の基準となる点数が1-3点程度低くなります。
試験内容については、「英語」「数学」「国語」の学科試験を課す学校が多く、学科試験のみ、学科試験3教科プラス面接というパターンもあります。また、学校によっては学科試験はなく作文と面接のみといった学校もあります。
併願推薦
併願推薦は、他の高校も受験をすることが出来る推薦制度です。併願推薦についても推薦獲得するための内申点の基準があります。
高校ごとに5教科または9教科の内申点の基準を設定しており、その基準となる点数を満たしていることが出願の基準になります。
併願推薦は単願推薦に比べて出願の基準となる点数が1-3点程度高くなります。
試験内容は「英語」「数学」「国語」の学科試験を課す学校が多く、学科試験のみ、学科試験3教科プラス面接などのパターンがあります。
内申点についての補足
私立高校で推薦を獲得するためには内申点の基準を設けています。千葉県の公立高校では、1~3年生の通知表の合計点を内申点として扱われます。
千葉県の私立高校に関しては、3年生の成績が内申点とされます。公立高校と異なる部分なので注意が必要です。
【注意点】
渋谷幕張高校、昭和秀英、専修大学松戸などの高偏差値の私立高校では、上記のような推薦制度が設定されていない高校が多く、一般入試のみ実施していることが多い。その場合は、入試の得点によって合否が決まる入試となります。
②一般入試
一般入試は先ほど説明した推薦入試とは違って内申点の基準が基本的にはありません。
そのため、当日の得点の勝負となります。試験の科目は「英語」「数学」「国語」が一般的ですが、渋谷幕張や昭和秀英高校など、一部の高校では「英語」「数学」「国語」「社会」「理科」の5教科で行われます。一般入試では、学科試験のみ、学科試験プラス面接などのパターンがあります。
英検などの優遇措置について
英検や漢検などの資格を持っていると、高校によっては加点の対象になることがあります。
「推薦を取るために高校が定める内申点まであと1点足りない・・・」という場合など検定を持っていることで、加点されて推薦を獲得する基準を満たすことが出来る場合もあります。事前に学校ごとの基準を確認しておきましょう。
よくあるQ&A/私立高校入試の不安を解消
Q.推薦入試は落ちることはある?
内申点など、学校の基準を満たしていれば合格することがほとんどです。ただし、「必ず合格する」と約束されている訳ではないので、しっかりと準備をして受験にのぞみましょう。
単願推薦に合格したら、公立は受けられない?
はい、単願推薦で合格したらその学校に入学する約束になっているので、公立高校など他の高校は原則として受験することが出来ません。
推薦入試には内申点はどれくらい必要?
多くの高校の推薦入試では、「9教科で30点以上(例えばオール3で3×9=27点という計算)」などのように基準を設けています。高校や同じ高校でもそれぞれのコースや単願・併願によって基準となる内申点が異なります。それぞれの高校ごとに基準を設けていますので、受験する際はしっかりと確認しましょう。
公立が第1志望ですが、私立は受けた方が良いですか?
はい。多くのご家庭が「安全校」として、私立併願推薦の制度を利用しています。私立高校の合格を持った状態で公立高校を受験することで精神的にも安定した状態で受けることが出来ます。また、私立高校を受けておくことで、万が一の場合にも安心です。
まとめ/早めの情報収集で入試を有利に
高校入試では単願推薦や併願推薦の複数の選択肢があり、また、英検などの検定の優遇措置がある高校などやや複雑です。そのため「なんとなく」で動いてしまうと、チャンスを逃してしまったり志望校の選択を誤ってしまうこともあります。
そのため、早い段階で正確な情報を集めることが大切です。
是非学校説明会や個別相談会などに足を運んで、内申の基準や試験内容を把握しましょう。
公立高校とのバランスなど戦略的なスケジュール管理も合否を左右します。
塾に通っている場合は、担当の先生に自分に合ったプランを立ててもらうことも大切です。しっかりと準備をして安心して入試本番を迎えましょう。
エソーの高校入試対策
エソー個伸塾の千葉県公立高校入試対策のポイントは
- 社会人プロ講師が1人1人の目標に合わせて個別に指導
- 通常の授業で通っている中学の教科書に合わせた定期テスト対策が行える
- 千葉県で13年以上の実績!千葉県の入試問題を熟知
社会人プロ講師が1人1人の目標に合わせて個別に指導
エソー個伸塾は社会人プロ専門の個別指導塾です。全ての授業を社会人のプロ講師が責任をもって1人1人個別指導します。
通常の授業で通っている中学の教科書に合わせた定期テスト対策が行える
千葉県の私立高校入試で、推薦を狙う場合、推薦を取るための基準の内申点を設定されていることが多く、内申点が非常に重要です。そのため、授業や保護者面などを通じて内申点の重要性をお伝えしています。また、普段の授業で学校の教科書にぴったり合ったテキストを使って定期テスト対策を中心に授業を行うこともできます。自分の目標点数にあった授業を行っています。
千葉県で13年以上の実績!千葉県の入試問題を熟知
エソー個伸塾は千葉県で開校して今年で12年になります。開校当初から社会人プロ講師にこだわり質の高い授業にこだわってきました。千葉県の高校実績が非常に多く、千葉県の私立高校それぞれ特有の問題もしっかりと対応します。