塾長の原田です。
生徒から

選択科目は何を選べば良いですか?
という質問をよく受けます。
科目選択は、受験勉強を本格的にスタートするうえで避けて通れないテーマですが、なんとなくで決めてしまう高校生も少なくありません。
しかし、科目選択はただの形式的な選択ではなく、受験の勝敗を左右する重要な判断です。
そこで今日は、後悔しない科目選択の考え方をまとめました。
この記事を読むべき人
・これから受験勉強を始める新高校2・3年生
・科目選択に悩んでいる高校生
にとってピッタリな内容となっています。
自己紹介
エソー個伸塾(こしんじゅく)塾長 原田健司
千葉県で社会人プロの個別指導塾「エソー個伸塾」を5教室運営。エソー個伸塾は約50名の社会人プロの先生が丁寧に個別指導をしています。講師の平均指導歴は10年以上。指導力には自信があります。大手予備校にはない一味違う個別指導で多くの大学受験指導を行っています。
科目選択で受験の勝敗が決まる理由
まず最初に大学受験において科目選択が大切な理由を解説します。
科目選択は、受験の戦略の土台となります。どの科目で勝負するのかが決まらないと、どの参考書を使い、どの模試を受け、どこに時間を投資するべきかも定まりません。つまり科目選択が曖昧なまま勉強を始めると、受験勉強そのものがブレてしまいます。
そしてもう一つ大切なポイントは、科目選択のミスは、後から取り返しにくいということです。選んだ科目が自分合っていない場合、苦手を抱えたまま一年間戦うことになったり、最悪の場合受験に使う科目を変更することになり、大きな時間のロスにつながります。
科目選択は「とりあえず」で決めていいものではなく、受験の勝敗を左右する重要な決断なのです。
後悔しない科目選択のための3つのポイント
ここからは、具体的にどのように科目を選ぶべきかを解説していきます。
このポイントの順番通りに検討をしていくことでスムーズに科目を選択していくことが出来ます。
【科目選択のポイントその1】志望校の入試科目に沿って選ぶ
科目選択で最も大事なのは、
「自分の志望校が何の科目で受験出来るのか」
について確認することです。
大学・学部によって、文系か理系かによって必要な科目は全く違います。
- 国公立は共通テストで多くの科目が必要
- 私大文系は英語の配点が大きい場合が多い
- 工学部は物理がほぼ必須
- 薬学部は化学が必須
- 文系の社会科目は、大学によって使用できる科目が異なる
などなど、、、こうしたルールは大学ごとに異なるため、
志望校の入試要項を個別に確認することが必要です。
【科目選択のポイントその2】自分の得意・不得意を考慮する
志望校の科目を確認したら、次は「その科目で戦えるか?」を考えます。
どれだけ志望校が必要としても、
・どうしても数学が苦手
・物理が壊滅的
・暗記が苦手で世界史が負担
というケースは良くあります。
ただしここで注意したいのは、「好き嫌い」だけで判断するのではなく「伸びる可能性」を考えることが大切です。
今苦手でも、数学・化学・地理など、理解が進むと一気に伸びる生徒も多いです。
逆に、暗記中心の科目は、成績を伸ばすために多くの勉強時間をかける必要があります。
【科目選択のポイントその3】いつ科目を決めるべきか?
科目選択で失敗する高校生に多いのは、「決断のタイミングを間違える」ことです。
一般的には以下の流れで決めるのが理想的です。
高3から科目変更をすると『内容が追いつかない』『時間が足りない』といったようなリスクが大きくなります。
しかし、早すぎる決定も危険で、使用しない科目の学習を捨ててしますことで選択肢を狭めてしまうことがあります。
早すぎず、遅すぎず。高2のうちに固めるのが最も安全だと思います。
次に、文系と理系の注意点をそれぞれ見ていきます。
科目選択の注意点【文系編】
【国公立文系】受験科目の基本パターン
国公立大学では、多くの大学で文系理系問わず、共通テスト6教科8科目が必要になります。『共通テスト+大学の個別試験(2次試験)』で合否が決まるというパターンがほとんどで、科目数が多いため、早めの科目選択が重要です。
共通テストで必要な科目
共通テストで必要な科目は以下の通りです。
- 国語
- 数学(ⅠA・ⅡBC)
- 外国語(英語が基本、リスニングあり)
- 地歴・公民(2科目)
- 理科(1科目または基礎2科目)
- 情報
地歴・公民選択の注意点
地歴・公民の選択は注意が必要です。地歴・公民は選べる科目が多い一方で、組み合わせに制限があるため特に注意が必要です。共通テストでは、以下の中から地歴を1つ含む2科目を選択します。
理科選択の注意点
文系の理科は以下のようなパターンになります。
文系の多くは負担が軽い基礎2科目で受験するのが一般的です。
国公立文系の2次試験
国公立文系の2次試験は外国語、数学IA・IIBC、国語、地歴の中から2~3教科を選択する大学が多いです。小論文や面接を課す大学もあるので大学ごとに試験要項をしっかりと確認しましょう。
私立文系の科目選択
私立文系は国公立と比べて科目数が少ない一方、受験方式が多様で、方式によって必要科目が変わります。まずはどの入試方式で受験するかを決めることが大切です。
私立大学(文系・理系)の主な受験方式
- 一般選抜(大学独自試験):最も一般的。基本は3教科。
- 共通テスト利用方式:共通テストのみで判定。
- 共通テスト+個別試験併用:両方の成績で判定。
- 総合型選抜・学校推薦型選抜:小論文・面接などが中心。
- 特別入試(帰国生など)
一般選抜(大学個別試験)は「3教科」が基本
組み合わせは以下が標準です。
つまり、英語+国語+(選択1科目)となります。しかし、近年では2教科や1教科で受験できる学部・学科も増えてきています。
また、国語では古典を必要とするのかということも確認する必要があります。
大学ごとに出題科目が異なるため、必ず志望校の科目条件を確認しましょう。
科目選択の注意点【理系編】
【国公立理系】受験科目の基本パターン
国公立理系は、文系同様に共通テストで6教科8科目が必要になります。『共通テスト+大学の個別試験(2次試験)』で合否が決まるというパターンがほとんどです。
共通テストで必要な科目
- 国語
- 数学(ⅠA・ⅡBC)
- 外国語(英語が基本、リスニングあり)
- 地歴・公民(1科目)
- 理科(2科目相当)
- 情報
文系と最も異なるのは 理科を2科目相当必要とする 点です。『相当』というのは理科2科目または1科目+基礎科目2つということを意味しています。
理科選択の注意点
理系の理科選択は、志望学部・学科によって必須科目が明確に分かれるため要注意です。
〈基本パターン〉
以下のいずれかで受験します。
〈学部ごとの傾向〉
- 工学部:物理・化学が指定されることが多い
- 理学部:専攻に直結する科目(物理 or 化学 or 生物)が必須になりがち
- 薬学部:化学必須が一般的
- 医学部・歯学部・看護系:化学+生物、または物理+化学など大学により厳しい指定
- 地学選択不可の大学が多い
- 生物選択は可だが、後半内容の難化に注意
理系の理科は、文系以上に科目指定が細かいため、必ず志望校の最新の選抜要項を確認する必要があります。
地歴・公民選択の注意点
理系では、地歴・公民は共通テストで1科目選択します。
以下から1つ選びます:
理系の場合は、暗記量が歴史に比べて少ない地理や公共、政経を選ぶ人が多い傾向があります。
国公立理系の2次試験
国公立理系の個別試験では、数学(IA・ⅡBC・Ⅲ)、理科、外国語(英語)の中から2〜3科目が課されます。
特に数学Ⅲは多くの理系学部で必須になります。
また、大学によっては小論文・面接を課す場合もあるため、必ず大学ごとに試験要項を確認しましょう。
■ 私立大学(文系・理系)の主な受験方式
- 一般選抜(大学独自試験):最も一般的。基本は3教科。
- 共通テスト利用方式:共通テストのみで判定。
- 共通テスト+個別試験併用:両方の成績で判定。
- 総合型選抜・学校推薦型選抜:小論文・面接などが中心。
- 特別入試(帰国生など)
■ 一般選抜(大学個別試験)は「3教科」が基本
組み合わせは以下が標準です。
私立理系は基本的に上記の3教科での受験パターンが多いです。しかし、近年では2教科や1教科で受験できる学部・学科も増えてきています。
大学ごとに出題科目が異なるため、必ず志望校の科目条件を確認しましょう。
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