塾長の原田です。
近年、総合型選抜で大学進学を目指す高校生が増えています。
文部科学省の調査でも、大学入試における総合型選抜の割合は年々上昇傾向。特に中堅私大を中心に「学力だけでは測れない力」を見ようとする動きが強まり、2025年入試では約4人に1人が総合型を利用するとも言われています。
特に千葉県内では、通いやすい都内私大や千葉工業大学・千葉商科大学などの地元私立大学を目指す生徒が総合型を使うケースが急増中です。
でも、こういった声をよく耳にします

「夏休みに入ってから準備すればいいかな

「まだ3年生の6月だし、部活もあるし…」
でも、これ実はちょっと危険です。
総合型選抜は、“提出書類”と“面接”の完成度が勝負なんです。
そしてそれらは、夏に準備するのではなく“夏までに”準備しておくものなんです。
今回は、「総合型選抜で受かる人は、夏前に何をやっているのか?」を3つのポイントに絞って解説します。早めに動けば他の受験生に大きな差をつけることが出来ます。
この記事を読むべき人
・総合型選抜を考えているが、何から始めればいいか迷っている高校生
・オープンキャンパスまでにどんな準備をすべきか不安な生徒
・実績や志望理由がまだ固まっておらず焦ってきている高3生
自己紹介
エソー個伸塾(こしんじゅく)塾長 原田健司
千葉県で社会人プロの個別指導塾「エソー個伸塾」を4教室運営。エソー個伸塾は約40名の社会人プロの先生が丁寧に個別指導をしています。講師の平均指導歴は10年以上。指導力には自信があります。大手予備校にはない一味違う個別指導で多くの大学受験指導を行っています。
【夏前にやること①】自己分析と志望理由のたたき台をつくる
総合型選抜で避けて通れないのが、「なぜこの大学を選んだのか?」「なぜこの学部なのか?」という志望理由です。
しかし、いざ書こうとすると…
- 将来の夢がない」
- 「やりたいことが分からない」
という壁にぶつかる人が多いんです。
それはあなただけではありません。
高校生のうちから明確な夢や職業を持っている人はごく一部です。
大切なのは「まだハッキリしていなくても、考えようとしている姿勢」。それこそが総合型選抜で大学側が見たい成長性の証なのです。
そこでおすすめなのが、“たたき台”としての自己分析ノートです。
難しく考える必要はありません。まずは以下のようなことを書き出してみましょう。
・興味「があるニュースや社会問題
・好きな教科とその理由
・得意なこと・人から褒められたこと
この作業を夏休みの前に終えておくことでをおすすめしています。
これを書き終えた状態で7月~8月に実施されるオープンキャンパスや大学の説明会に参加してほしいです。
そうすることで、オープンキャンパスや大学説明会で多くのことを得ることが出来ます。
「なんとなく行く」のではなく、「これを確認しに行く」という目的を持って参加することが出来るのです。
そして、帰ってきたら得られた情報と、自己分析ノートを照らし合わせて『志望理由書』の下書きを始めましょう。
これを8月に入ってから一気にやるのではどうしても時間が足りなくなってしまします。
【夏前にやること②】課外活動の“棚卸し”とエピソード化の練習
総合型選抜では、学業の成績だけでなく「高校時代にどんな経験をして、どのように成長したか」が問われます。
そのためにやるべきなのが、「課外活動の棚卸し」と「アピール練習」です。
課外活動は『学校内での活動』だけでな、『学校外での活動』も含めることができます。
よくある実績の例
- 英検・漢検などの検定
- 部活動での役割(例:副部長、全国大会出場など)
- 生徒会、文化祭の実行委員
- 学校外で活動している『ダンス』『音楽』『プログラミング』『課題研究』など
- ボランティアや地域活動
ポイントは「何をやったか」だけでは不十分であるということです。
よくあるNG例が、「●●検定2級合格」「文化祭で演劇をした」といった“結果報告のみ”になってしまうケース。
これは自己PRではなく、ただの履歴になってしまいます。
大学側はその活動を通してどう考え、どう動き、どう変化したかを知りたがっています。
「そこから何を学んだか?」「そういう苦労をしてどのように成長をしたのか」を言語化することがカギ。
例えば

部活の副部長として後輩をまとめた経験から、対話の大切さを学びました
このように、経験から気づきを得て、成長したという一連の流れを言葉にすることで、面接官の印象は一気にアップします。
さらに、模擬面接や家族へのプレゼンで話す練習をしておくと、9月の面接にもつながります。
【夏前にやること③】志望校の出願要件を確認して夏の計画を立てる
総合型の出願要件は大学ごとにかなり異なります。
例えば、「課題レポートの提出」が必要だったり、「複数回の面談」が行われることもあります。さらに同じ大学でも学部ごとに必要書類や評価方法が異なるため、公式サイトで最新情報をよく確認しましょう。
- 志望理由書だけで済む大学
- 活動報告書やプレゼン資料が必要な大学
- 学部ごとに内容が細かく分かれている大学(例:千葉工業大学など)
こうした違いを、夏休みに入る前に確認しておくことがとても大切です。
その理由はシンプルで、書類作成や面接準備のスケジュールが重なりやすいからです。
「夏休み前に何を済ませるか」を逆算して、スケジュールに落とし込みましょう。
たとえば、以下のようなチェック項目が必要です:
□ 志望校・学部の出願要件を大学公式サイトで確認
□ 提出書類(志望理由書、活動報告書など)の内容と形式を把握
□ 必要な検定や課題(例:英検2級・プレゼン動画の提出)を洗い出す
□ 模擬面接や面接練習の予定を決める
こうしたチェックリストを夏休み前に整えておけば、夏休み中の行動計画がブレません。
「何をするか分からず不安…」という状態を防ぐことができます。
【まとめ】夏前にやっておけば、“秋に差がつく”
「夏前にやっておけば、秋に差がつく」これは間違いなく事実です。
そして“差”は偏差値ではなく、「準備量と気づきの質」で決まります。総合型選抜は、準備を早く始めることで、周囲より1歩も2歩もリードできます。迷ったら、まずは“たたき台”でいいので、動き出してみましょう。
夏休み=準備の本番、と思われがちですが、総合型選抜に限っては違います。
夏休みは“最終仕上げ”の時期。
だからこそ、夏前の今から動いた人が、秋にチャンスをつかめます。
【夏前にやるべき3つのこと】
- 自己分析 × 志望理由のたたき台
- 実績の棚卸し × アピール練習
- 志望校の要件確認 × 夏スケジュール化
【よくある質問】総合型選抜の準備についてのQ&A
Q. まだ志望校が決まっていませんが、志望校が決まる前に準備をするのは早すぎますか?
A. いいえ、むしろ早く動くことで“比較材料”が増え、より納得感のある進路選択ができます。
まずは自己分析と大学調べから始めてみましょう。
Q.特別な実績がなくても受かるのでしょうか?
A. 十分可能です。合格者の全員がみんなが驚くような実績を持っている訳ではありません。「どんな体験をし、何を考え、どう行動したか」というストーリーの深さが評価されます。
Q. 志望理由がうまく書けません。どうすればいいでしょうか?
A. 最初から志望理由書を書き始めるのではなく、まずは「自分の“興味のあるもの”を集める」ことから始めましょう。上記で記載ような自己分析ノートから始め、オープンキャンパスや学校説明会で得たことを踏まえて志望理由書を書いていきましょう。
その上で先生や第三者の視点を借りるのも有効です。
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