塾長の原田です。
千葉県の公立高校入試では、当日の5教科の学力検査に加えて、学校設定検査と呼ばれる、各校が独自に実施する試験があります。
この学校設定検査には、面接・自己表現・作文・学校独自の筆記試験など、学校によって形式が異なるのが特徴です。
その中でも、面接は多くの学校で採用されています。
面接では、学力検査では測れない
- 生徒の人柄
- 志望動機の明確さ
- 高校生活への姿勢
- コミュニケーション力
などを総合的に見られます。
そこで今回は、千葉県の高校入試で実際に面接で聞かれた質問をもとに「よくある質問」や「答える際のポイント・考え方」について詳しく解説していきます。
この記事を読むべき人
・高校入試の面接とはどういうものかを知りたい中学生とその保護者
・これから面接対策を進めたい受験生やそれをサポートする保護者
にとってぴったりな内容となっています。
自己紹介
エソー個伸塾(こしんじゅく)塾長 原田健司
千葉県で社会人プロの個別指導塾「エソー個伸塾」を4教室運営。エソー個伸塾は約40名の社会人プロの先生が丁寧に個別指導をしています。講師の平均指導歴は10年以上。指導力には自信があります。一般的な個別指導塾にはない一味違う指導で多くの受験指導を行っています。
では早速いってみましょう
千葉県公立高校の面接でよく聞かれる質問(実際の質問を厳選)
面接でよく聞かれる質問①『志望動機』
これは定番中の定番ですね。ポイントは「なぜこの高校なのか」を、学校の特徴と自分の経験・将来の目標と結びつけて、具体的に説明することです。「家から近いから」「偏差値が合っているから」だけでは説得力に欠けてしまいます。例えば「部活動の方針に共感した」「進学実績やコース制度が自分の進路に合うと感じた」など、学校研究をもとにした理由が必要です。また、過去の努力やエピソードを盛り込み、「入学後にどう活躍したいか」まで伝えられると、面接官に前向きな印象を与えられます。
面接でよく聞かれる質問②『中学校生活で頑張ったこと』
中学校生活で頑張ったことは、多くの高校で良く聞かれる質問の一つです。ここで大切なのは「結果よりもプロセス」を語ること。部活動・学習・委員会・行事のどれを選んでも構いませんが、「どんな課題があって、どう工夫し、何を学んだか」を具体的に示すことで、主体性や粘り強さを評価してもらえます。「大会で入賞した」「成績が上がった」などの成果がなくても、日々の継続や周囲との関わりの中で得た成長を伝えることが十分アピールになります。また、高校に入ってからその経験をどう活かしたいのかまで触れられると、より印象づけることができます。
面接でよく聞かれる質問③『本校に入学して頑張りたいこと』『入学をしたら何をしたいか』
「本校に入学して頑張りたいこと」「入学したら何をしたいか」という質問では、学校側は「学業や部活動に意欲的に取り組めるか」を重視しています。回答のポイントは、具体的な目標を挙げつつ、その理由を添えることです。例えば、「英語力を伸ばしたいので英語コースで学びたい」「サッカー部でレギュラーを目指したい」といったようか感じで答えましょう。また、中学校での経験とつなげて「これまで□□に努力してきたので、高校では△△に挑戦したい」と話すと説得力が増します。入学後に何をし、どう成長したいかを自分の言葉で語ることが、面接官に前向きな印象を与えるポイントです。
面接でよく聞かれる質問④『自分の長所・短所について』
「自分の長所・短所」は、自己理解の深さや、他者と協力して生活できるかを確認するための定番の質問です。長所は「行動力がある」「コツコツ続けられる」など性質だけを述べるのではなく、具体的なエピソードを添えることで信頼度が高まります。一方、短所は単なる欠点の列挙ではなく、「改善のために取り組んでいること」まで話すことが大切です。例えば「気持ちが先走ることがあるが、最近は計画を立てて行動するよう意識している」など、前向きな姿勢を示しましょう。自分を客観的に理解し、成長しようとする姿勢を伝えられると好印象につながります。
面接でよく聞かれる質問⑤『自分の出身中学について』
自分の出身中学について、どんな学校かということを聞かれることも良くあります。これは「どんな環境で過ごし、どんな人間関係や経験を積んできたのか」を知るための質問です。学校の規模や特色を簡潔に述べつつ、自分がどのように関わってきたかをセットで話すと印象が良くなります。例えば、「行事に力を入れている学校で、私は実行委員として周りをまとめる経験をした」「部活動が活発で、継続して努力する姿勢を学んだ」など、環境と自身の成長をつなげることがポイントです。高校側は、その経験を入学後にどう活かすのかを知りたいので、最後に一言付け加えるとより評価されやすくなります。
面接でよく聞かれる質問⑥『最近のニュースや社会問題で気になること』について
「最近のニュースや社会問題で気になること」は、思考力や関心の幅、自己表現力を確認するための質問です。ポイントは、ニュースのテーマそのものよりも、自分の意見や考えを簡潔に伝えられるかどうか。例えば「少子化や地域の子どもたちの教育環境に関心があり、学校でもボランティア活動や学習支援に参加したい」といった形で、自分の関心と行動意欲を結びつけると説得力が増します。また、ニュースの内容を正確に理解していることが前提となるため、事前に気になる話題を整理しておくことが大切です。単に知っていることを述べるだけでなく、「なぜ関心があるのか」「自分はどう考えるのか」を添えて話すと、面接官に主体性が伝わります。
面接良く聞かれる質問⑦『将来の夢』『卒業後の進路』について
「将来の夢」や「卒業後の進路」は、生徒の将来に対する意欲や計画性を確認する質問です。ここで大切なのは、夢や進路の内容そのものよりも、「なぜその目標を持っているのか」「どのように努力して実現したいのか」を伝えることです。例えば、「将来は医療関係の仕事に就きたいので、理系科目をしっかり学びたい」「保育士を目指すため、学校で学ぶ知識や経験を活かしたい」といった形で、目標と学習・活動への意欲を結びつけると説得力が増します。また、まだ具体的に決まっていなくても、「興味のある分野に挑戦し、自分の適性を見つけたい」と前向きに答えるだけで好印象です。高校での学びを将来にどうつなげたいかを意識して話すことがポイントです。
面接良く聞かれる質問⑧『得意教科』『苦手教科』について
「得意教科・苦手教科」は、学習に対する姿勢や自己理解を確認するための質問です。得意教科では、単に「数学が得意です」と答えるだけでなく、なぜ得意なのか、どのように工夫して学んできたかを具体的に述べると説得力が増します。苦手教科では、「苦手だけど克服するために〇〇に取り組んでいる」といった前向きな姿勢を示すことがポイントです。単に「嫌いです」「苦手です」と言うだけでは、努力や改善意欲が伝わりません。面接官は、学習の取り組み方や課題への向き合い方を知りたいので、得意・苦手それぞれの教科で自分の工夫や努力を簡潔に伝えられると好印象です。
質問にどう答える?良い回答・悪い回答のポイント
面接では「何を話すか」だけでなく、「どう伝えるか」が評価に大きく影響します。良い回答のポイントは、まず質問の意図を押さえたうえで、自分の経験や考えを簡潔かつ具体的に述べることです。結論→理由→具体例→再結論の流れで話すと、筋道の通った印象になります。一方、悪い回答の典型は、結論が曖昧で話が長くなるパターンです。また、教科書的な模範解答をなぞるだけでは、自分らしさが伝わりません。面接官は「その生徒が高校でどう成長するか」を知りたいので、自分の言葉で、ほどよい熱量で語ることが大切です。
千葉県高校入試の面接当日の流れ
千葉県の高校入試における面接の一般的な流れを紹介します。
学校によって細かい部分は異なる部分もあるため、必ず募集要項や事前配布資料を確認しておきましょう。
① 受付・集合
面接当日は、指定された時間より少し早めに到着し、受付を済ませます。
このとき、受験票の確認や健康チェックが行われることもあります。
待合室に通された後は、私語を控え、落ち着いて待ちましょう。
② 面接前の案内
係の先生から面接室までの誘導があります。
ここで注意したいのは、移動中からすでに見られているという点。
姿勢や歩き方、先生への返事なども評価対象になる学校があります。
③ 入室・挨拶
順番が来たら面接室へ入室します。
ドアノック → 「失礼します」 → 入室 → 一礼、という基本動作はしっかりと。
椅子に座るタイミングは、面接官から「どうぞ」と指示を受けてからが基本です。
④ 面接本番(5〜15分程度)
面接時間は学校により異なりますが、多くは5〜15分程度。
質問内容は、上記のような内容の中からいくつか質問されます。
落ち着いて答えるためには、事前に「自分の言葉」で話せるよう準備しておくことが大切です。
⑤ 退室
面接が終わったら、椅子を軽く戻し、立ち上がって一礼し、
「ありがとうございました」と挨拶して退室します。
最後まで丁寧な動作を意識しましょう。
⑥ 解散
自分の面接が終わったら、そのまま解散となる学校がほとんどです。
当日は緊張で疲れやすいため、面接後は早めに帰宅して休むことをおすすめします。
面接でよくある不安と対処法
高校入試の面接は、多くの受験生にとって初めての“本番の面接”。
緊張や不安を感じるのはごく自然なことです。
ここでは、よく聞かれる不安とその対処法を具体的に紹介します。
よくある不安①「緊張しすぎてうまく話せるか不安…」
緊張は誰にでも起こります。実は面接官もそれを理解しています。緊張しないようにと考えるのではなく、緊張した状態でも話せる準備をしておくという心構えを持って臨むと良いです。『深呼吸をする』『事前に声を出して慣らしておく』など自分にあった対処法を考えておきましょう。
良くある不安②「答えに詰まったらどうしよう…」
考え込んだり沈黙ができると焦ってしまいますよね。
答えが一瞬出なくても、慌てず「少し考えさせてください」と伝えたり、「想定質問を事前に整理し、おおまかな内容だけ覚えておく」などのように対処しましょう。面接官は暗記してきた完璧な回答よりも、誠実に答えようとする姿勢や一貫した考えを重視します。
良くある不安③ 「言葉がうまくまとまらない…」
話している途中で迷ったりするのはよくあることです。まず「結論 → 理由 → 具体例」の順で話すように意識をしましょう。
また、話が長くなりすぎたら「まとめると〜です」などのように最後に締めくくることで話がまとまります。
このように話の構成の型を持っておくと、どんな質問にも落ち着いて答えられます。
良くある不安④「想定外の質問が来たらどうすればいい?」
これは焦りますよね。想定外の質問はどの受験生にも起こり得る場面です。
想定外の質問をされた時は、無理に取り繕わず、正直に「経験はないですが〜」「考えたことはなかったのですが〜」と前置きしたうえで、自分なりの考えを述べるのが良いです。無理に正解を探そうそせず、自分なりの考えを伝えることに集中しましょう。
受験生が面接を不安に感じる理由の多くは、何が起きるかわからないことにあります。
準備をしておくことで、その不安の大半は解消できます。
ぜひ、できるところから少しずつ取り組んでみてください。
エソー個伸塾の公立高校受験対策
エソー個伸塾の千葉県公立高校入試対策のポイントは
- 社会人プロ講師が1人1人の目標に合わせて個別に指導
- 通常の授業で通っている中学の教科書に合わせた定期テスト対策が行える
- 千葉県で13年以上の実績!千葉県の入試問題を熟知
社会人プロ講師が1人1人の目標に合わせて個別に指導
エソー個伸塾は社会人プロ専門の個別指導塾です。全ての授業を社会人のプロ講師が責任をもって1人1人個別指導します。
通常の授業で通っている中学の教科書に合わせた定期テスト対策が行える
千葉県の私立高校入試で、推薦を狙う場合、推薦を取るための基準の内申点を設定されていることが多く、内申点が非常に重要です。そのため、授業や保護者面などを通じて内申点の重要性をお伝えしています。また、普段の授業で学校の教科書にぴったり合ったテキストを使って定期テスト対策を中心に授業を行うこともできます。自分の目標点数にあった授業を行っています。
千葉県で14年以上の実績!千葉県の入試問題を熟知
エソー個伸塾は千葉県で開校して今年で14年になります。開校当初から社会人プロ講師にこだわり質の高い






