講師の齊藤です。
エソー個伸塾それぞれの教室の自習スペースは勉強に励む受験生の姿でいっぱいです。
入試についての相談も頻繁に飛び交うようになり緊張感が高まってきました。
合格を目指して頑張る先輩たちの姿は1、2年生にはいい刺激になっているはずです!
保護者面談では
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「公立高校の入試の仕組みがよくわからない」
こんな声をよくいただきます。
保護者の方が現役だったころとは入試制度が大きく変化しており
「学校設定検査」「kの値」など、聞きなれない言葉も多いようです。
よくご質問いただく内容のひとつに「自己表現」というものがあります。
自己表現とは具体的に何をするのか、どのように得点に反映されるのかを、わかりやすく解説していきたいと思います。
【この記事を読むべき人】
- 千葉県の公立高校の入試制度を知りたいひと
- 公立高校の推薦入試があるかを知りたいひと
- 課外活動での努力を入試に活かしたいひと
- 高校入学後も部活動を続けたいひと
千葉県の公立高校の入試の評価方法
まずはじめに総得点の内訳を見てみましょう。
①学力検査(500点)
5教科のペーパーテストです。各教科50分、英語のみ60分です。配点は各教科100点満点です。
②評定合計(135点×各校の定めるkの値)
1年生から3年生までの通知表の5段階評価の合計にkの値をかけて算出します。
③記載事項(0~50点)
英検、漢検、数検などの検定試験、生徒会での活動、部活動での優秀な成績などがあると加点されますが、この項目が50点の学校もあれば0点の高校もあるので注意が必要です!
④学校設定検査(学校や科によってばらつきあり)評定や学力テストでは測れない、その人の人物像を知るための検査です。
以下のような検査が行われます。
・思考力を問う問題(県立千葉、千葉東など)
・面接(千葉女子、検見川、千葉西など)
・集団討論(八千代普通科)
・作文(県立船橋、磯辺など)
・小論文(市立千葉など)
・自己表現(幕張総合総合学科、市立習志野、市立船橋、津田沼など)
評定の詳しい計算方法はこちらの記事で解説をしています!
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自己表現てなに!?
ずばり、課外活動での頑張りをアピールするための試験です。
部活動、委員会活動、ボランティア活動、検定試験、習い事、学校の清掃活動など、努力してきたことがあればなんでもアピールすることができます。
最近はクラブチームでスポーツを行っている生徒さんも多いですが、そのような学校外での活動をアピールすることも可能です。
自己表現が実施されている都道府県は少なく、千葉県、愛知県、広島県など一部の都道府県に限ります。
千葉県の公立高校入試は国語では聞き取りテストがあったりと、とても個性的です。
自己表現から求める人物像を分析する
学校設定検査にはその高校が求める生徒像がしっかりと現れています。
市立習志野高校と幕張総合高校の情報をもとに内容を見てみましょう。
市立習志野高校 | 幕張総合高校 | |
求める人物像 (各校のHPより) | スポーツや文化的な活動で優れた実績または、資質を有し、入学後も継続する強い意志を持ち積極的な姿勢で取り組むことができる生徒。 | 学習や部活動等に積極的に取り組んだ実績を有し、本校においても継続して取り組むことのできる生徒。 |
自己表現の方法 | 口頭(日本語)、または実技 | 口頭、または実技 |
時間 | 3分以内 | 3分~60分(実施実技により異なる) |
実施形態 | 個人 | 個人または複数人 |
習志野高校の募集要項では、スポーツや文化的な活動で優れた実績や資質があること、そしてそれらを入学も継続できることが条件と書かれており、幕張総合高校でも入学後も千葉県を代表して活躍できる資質を備えている生徒が高い評価を得る、となっています。
両校とも高校名を背負って部活動で活躍してくれる生徒を求めていることがよくわかります。
実施形態では、習志野高校は一人ひとりを検査するのに対し、幕張総合高校は内容によっては複数名で検査をします。そのために時間が長くなっているのでしょう。
自己表現での注意点
実技による自己表現で使用する体操服や運動靴、楽器などは自身で用意する必要があります(個人での用意や運搬が難しいものは貸出の場合もあり)。
また、メモや楽譜など持ち込みができないものもそれぞれ定められています。
吹奏楽を選択した場合は暗譜での演奏が求められます。また、口頭での自己表現も何を言うかまとめておく必要があります。
実技試験では特に緊張が影響しやすいですから間に合わせの対策は簡単に見破られてしまうでしょう。
しっかりと対策を行い、体調を整えて試験に挑みましょう!
自己表現の得点の割合
では自己表現がどれぐらい得点に響くのか、2つの高校を比較してみましょう。
学力検査 | 評定合計点 | 記載事項 | 学校設定検査 (自己表現) | 自己表現の割合 | |
幕張総合 (総合学科) | 500点 | 135点 | 10点 | 20点 | 0.3% |
市立船橋 (普通科) | 500点 | 135点 | 0点 | 100点 | 13% |
市立船橋 (商業科) | 500点 | 135点 | 0点 | 300点 | 32% |
習志野高校普通科を受けたAさんは、学力試験で一教科あたり70点、しかし部活動はあまり積極的には行っておらず、また対策も不十分だったため自己表現は40点だったとします。
同じく習志野高校普通科を受けたBさんは、学力試験は一教科あたり60点、しかし自己表現では3年間の部活動での積み重ねを出し切り95点取れたとします。
Aさん:70点×5教科+自己表現40点=390点
Bさん:60点×5教科+自己表現95点=395点
このように自己表現で学力試験の点数差を巻き返すことが可能なのです。
商業科にいたっては自己表現の割合が30%を超えますから、自己表現で高得点を獲得するほど有利になります。
エソー個伸塾の対策
エソーでは勉強だけでなく小論文や作文の書き方はもちろん、進路の相談や適性検査に関する相談も積極的に行っております。
社会人講師と聞くと「厳しい講師ばかりなのでは、、、」と心配される方も多いかもしれません。
しかし授業の前後では生徒さんと講師が和やかに雑談を楽しむ場面もよく見られ、講師は部活動や学校生活など様々なお話を聞かせていただきます。
振替授業が可能なので、部活動や習い事との両立も可能です。
面談の際にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
これから高校受験をする生徒さんのお役に立てたら嬉しいです。